城塞をゆく 熊本城、2017年秋

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【熊本城天守閣。加藤神社より2017年10月撮影。】
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【熊本城戌亥櫓付近。2017年10月撮影。】
10月下旬、私用ついでにに熊本城を見学してきた。
熊本・大分地震の発災から半年ほど経過した2016年11月上旬にも熊本城を見学していたが、各所で櫓や長塀、石垣などが損傷していたり、崩壊していた。当時はまだ手がつけられる状態にない場所が多く、遠巻きに眺めるしかできなかった。
復旧には長い時間・多額の費用・多くの人的資源の投入を要すると感じていたが、実際そうなりそうである。
さて、2017年。
熊本城は天守閣をはじめ場内に入ることはできないが、熊本市が外周部を時計回りの『熊本城復興見学ルート』として仮の姿ではあるが整備を行っている。
【熊本都市バス・周遊バス『しろめぐりん』公式】
http://www.shiromegurin.com/facility/kengaku/spot/
http://kumamoto.tabimook.com/page/books/kumamoto/shiromegurin/012/m/index.html#page=1
これは近年日本に伝わった『ダークツーリズム』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
という考えにつながっているのかもしれない。が、重要文化財である熊本城の櫓や石垣などの建築物がどのような構造になっているのか、どのように造り上げるのか、という過程を見ることができるのは貴重な機会である、ともいえる。
熊本城が往年を彷彿とさせる光景に戻るには、数十年は要するといわれている。
自分が年寄りになる頃までかかるのでだろう。
もしかすると自分が先に死ぬかもしれないし、日本の経済や財政が破綻して破局的状況に陥るかもしれない。
これから仮にこの国が本当の国難に直面した時、この復興プロジェクトを継続できるか否か、がこの国が永続できるか、ということの試金石になるのではないか。
個人的には、せめて誰かと一緒に生涯をかけてこの行く末を見守りたいが、それは叶うのか。

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