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国鉄労使紛争史『ロード・オブ・ザ・JNR』 :昭和解体〜暴君〜トラジャ〜マングローブ

  この投稿をInstagramで見る Takehisa Matsuda (44)@FUK(@matsuda_take)がシェアした投稿 - 2020年 4月月19日午後9時18分PDT 筆者は、小さい頃から鉄道旅行が好きである。 特に国鉄やJRでの旅行が多かった。 その国鉄の末期の派手な労使紛争や中核派などの放火事件について は『お前ら何やってんだよ』的違和感を持った記憶もある。 近年『上尾事件』 などの労使紛争などの現代史に関する動画を視聴することが多くな った。 また、社労士試験勉強や労働保険の仕事や労組との関わり、 そして、2005年のJR福知山線の大惨事のこともあって、 労使問題にも関心を強く持つようになった。 ネットサーフィンをしていく中で、 国鉄分割民営化にまつわる著者を読んで、 何かしら学ぶことがあるんじゃないかと思うようになり、 2019年秋からほぼ半年かけて関連するノンフィクション書を読 んでいった。 COVID19のパンデミック下でも人々の暮らしを支えてきた鉄 道のことである。 我が国の鉄道史の一部として貴重な書籍類だと思っている。 読書の秋がもうすぐ終わるが、冬の夜長の友として、 今回は皆さまに4冊紹介していきたい。 1:『昭和解体』 第二次世界大戦により破綻した日本の復興と重なってきた国鉄の歴 史を労使紛争の歴史という側面で描いた、牧久(まき・ひさし) 氏の著書てある。 『国家というしがらみ』から抜け出せず、政治・経営陣・ 労組のせめぎ合い、派閥争い、労組同士の確執、 内部の腐敗や権力闘争により自滅していった国鉄の叙事詩『 サーガ』の第一章と言っても過言ではない。 第二次大戦後に国鉄で起きた下山・松川・三鷹事件( 昭和三大ミステリーともいう)から始まり、『反マル生運動』、『 順法闘争』、『スト権スト』 などの度重なる労使紛争の過程で疲弊・腐敗し、 モータリゼーションによる物流網の変化(特に貨物輸送) に適応できなくなった国鉄。 国鉄の改革の中心人物は 松田昌士(まつだ・まさたけ、JR東日本へ) 葛西敬之(かさい・よしゆき、JR東海へ) 井手正敬(いで・まさたか、JR西日本へ)の『三人組』 と中曽根康弘(故人)などの政界のキーパーソン達てある。 国鉄内部の腐敗や主導権争いの中で『三人組』や政治家達