善意の怪物 元カノと首相夫妻に通ずるもの



ピュア、純粋という言葉がマイナスの意味で使われることが往々にしてある
人や言葉や物事を疑わず、額面通りに受け取る。そしてそれが悪であっても己が善意でやっていると信じて愚直に実行したり他人に薦めたり他人を巻き込み被害をもたらす。
こういうピュアな人物をカモとして標的にするのは、マルチ商法などの悪徳商法だったり、カルト宗教だったりするのである。
筆者がかつて交際していた女性はまさにその『ピュアな人物』であった。
怪しげな自己啓発セミナーに入れ込み、高額な『セミナー費』を払った。自分も巻き込まれた。
後日、そのセミナー関係者がマルチ商法の首謀者と目されている人物と熊本地震の被災地に侵入していたことを知り、その女性とは別れ、ただの友人の関係に戻ることにした。今はなるべく距離を置いている。
彼女が何かのきっかけで別の悪徳商法や、最悪の事態としてカルト宗教に取り込まれないか、ということを危惧している。
個人的な関係やある程度身近な交友関係に悪影響をもたらすのであれば、距離を置くなり最悪縁を切るなりするとある程度は被害を回避できるし、公的機関や悪徳商法の被害者団体を利用すれば対処の仕方も学べる
しかし、ピュアな人物が国家権力の中枢に近い位置にいること、その人物が国家権力を利用して己の利益の極大化を図ろうとする人物に利用される・逆に利用すること、そして、本人が善意であっても結果として国家権力を利用して行政府のあり方を歪めることが起これば、それは個々人では解決できない問題であり、最悪の場合は国民全体、国家そのものに害悪をもたらし、禍根を残すことになる。

筆者が現首相の妻の周囲にまつわるトラブルや妻本人の問題行動を聞いたり読んだりした時、先述の彼女と首相の妻の性格に類似したものを感じたのである。

今回の公文書改竄は言語道断である。
そして、首相夫妻の責任は極めて大きい。
夫である首相は『ピュアな人物』と妻を評していたが、それがもたらす害悪には無頓着だったのだろうか。それとも、分かってて妻と持ちつ持たれつだったのだろうか。
ピュアさ、というか善意でやったと思っていることが行政府を崩壊させるほどの悪だったということではないか。
『ピュア』な人物は、もはや信用してはいけない、という評価が下るのだろうか。

参考:『善意の怪物』
http://bunshun.jp/articles/-/6607?device=smartphone&page=3

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