続・2020年東京五輪後に生きる君たちへ--記録すること

【唐津くんちの曳山。2017年11月、唐津市・JR唐津駅前にて】
先に紹介した、ブログ『日本語練習帳』の中の人の投稿で、今後この国で生きるしかない人々(筆者を含む)に出来ることは何か、という言及があったので、参考までに紹介しておきたい。


https://twitter.com/gamayauber01/status/948833390454759430?ref_src=twcamp%5Eshare%7Ctwsrc%5Em5%7Ctwgr%5Eemail%7Ctwcon%5E7046%7Ctwterm%5E3
『自分が日本人ならば、もう政治的行動や、まして発言なんかで憂さ晴らし以外のなにかになりうる時期は過ぎているので、自分に出来ることは記録することだとおもいさだめるだろう。
もしかしたら生き延びていてくれるかもしれない日本文明の後生に伝えるために意見なしの事実を筆記するだろう』



https://twitter.com/gamayauber01/status/948834179784912901?ref_src=twcamp%5Eshare%7Ctwsrc%5Em5%7Ctwgr%5Eemail%7Ctwcon%5E7046%7Ctwterm%5E3
事実と社会を通行した観念を写生的に記録することさえできれば、後から来た人間は参考にできるはずである。なにがダメだったか、どこに希望があったのか、丹念に書いていけば、きみよりも賢いんだもの、きみの子孫は、見て取って、感謝するだろう。先人への尊敬を取り戻すだろう。 』






https://twitter.com/gamayauber01/status/948837828292587522?ref_src=twcamp%5Eshare%7Ctwsrc%5Em5%7Ctwgr%5Eemail%7Ctwcon%5E7046%7Ctwterm%5E3


『悲惨を記録するのは人間の理性の最高の働きだび。
政治的な発言を、日本社会で、いまみたいな時に煩い声で繰り返すような人間と、まるで感情がない人のようにコソボの地獄で、起きていることを冷静に書き記していった詩人たちとでは人間としての品位が異なる。
高い人間性は後から来た人間を感動させる 。』

『練習帳』の中の人の『もう政治的行動や、まして発言なんかで憂さ晴らし以外のなにかになりうる時期は過ぎているので、自分に出来ることは記録することだとおもいさだめるだろう。』という投稿だが、これは筆者が'12年頃からずっと考えていたこととほぼ同じである。
筆者が、なぜこのブログ主の方の意見を紹介したか。
それは、東日本大震災でこの国が福島第一原発のメルトダウンを防げなかったこと、労働問題や教育問題、社会保障制度をはじめとして、原因が分かりきっている問題点について弥縫策しか取ってこなかったこの国の体制、特に政権与党や経済団体や官公庁の長年の姿勢に失望したこと、また、与党の対抗勢力やその支持者が内ゲバ同然の争いや、仲間内での馴れ合いや小さな差異・意見の行き違い・個人的な感情で仲間だと思われた人々を排除してきていること、個々人も近代文明の価値観よりも江戸時代から続く価値観から脱却できずにいる現状に絶望感を覚えているからである。
思想信条を問わず、この国の多数は、いまのこの国の日常が終わることはないと思っているのではないか
万物は流転するのである。
この国が滅びるおそれがゼロだとはいえないのである。
『日本沈没』というSFの世界を通して見えてくることもあったのではなかろうか。
もしかすると、生きているうちに国家の崩壊を再び目にするかもしれない筆者に出来るのは、冒頭にあったような『記録すること』だけである。
それを、フェイスブックとインスタグラムとこのブログでやり続けるだろうと思っている。九州の歳時記的なもの、これまでのSNSでの活動で思ったこと、本を読んで思ったことなど。
永田町の生臭い話しや東京の流行のネタは個人的にはあまり得意ではないようである。
筆者のルーツが熊本県という、東京から見れは『辺境の地』にあるからだろうし、東京の東京中心主義というべきものが醸し出す空気になじめないからだと思う。
ツイッターでやるという人、というかやってる人もいるが、内ゲバや排除の論理に塗れ、東京中心の価値観に染まり、自家中毒を起こしているようにみえる日本語圏のツイッター界には、筆者は当分の間戻るつもりはない。
(などと言ってるそばからすぐ復帰するかもしれないが)
『日本人が、故国という集団を離れることがいかにつらい民族であるかということ』(『人間の集団について』文庫版208ページ)を踏まえて、21世紀を生き延びたいと思っているし、一人でも多くの方々が『記録』して、後世に日本という国があったことを伝えられるようにして欲しい。

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