侠
司馬遼太郎と陳舜臣の対談より、今回は『侠』のことについて紹介したい。
日本の社会でヨコのネットワーク(ここでは『侠』
陳は日本の亡命者の受け入れの少なさについて以下のように述べて
『秩序維持といえば、今もそうですね。やっぱり国益が優先して、
『自分の国で、よその国の反政府運動などをやられると、
『日本の国益に反するから、この男がおったら困る。
陳の指摘からみると、日本の体制は人間そのものよりも国益・
一方、司馬は中国と日本の事情を比較している。
『ではどうして中国に俠が発達したかと考えてみると、…
『日本はすみずみまで小権力がびっしりあって、
いまの世の中でも、会社員は俠を発してくれては困る。…
21世紀の日本では内部告発者の保護に関する法令があるが有名無
内部告発したところで、
個々人でできることには限界があるとはいえ、
また、内部告発とは事情が異なるが、性犯罪被害の告発・告白に関する #metoo ムーヴメントが社会全般で広がるどころか、直近(
ソーシャルメディアでは、
続いて、司馬と陳の対談では、日本人と組織・体制・
この対談を踏まえて日本の政治・経済・
陳:『日本の社会は緻密でデリケートなんですね。そして、
司馬:『
陳:『信頼しなければ生きてはいけない。つまり、
司馬:『(騎馬民族について)…老人は一番殿(しんがり)で、
その中の個は、
自分だけ草原に置き去りにされたら、という恐怖心があるから、
陳:『日本の政党の派閥にも、そういう傾向がありますね。
司馬:『派閥そのものには、
陳:『大会社にもあるでしょう、派閥は。』
司馬:『その派閥という問題も、
派閥についての対談でも、
(元ネタは金子みすゞの詩だったと思うが)『
(日本では、いわゆる『ヤクザ』の社会について『侠』の表現を使うことが多い、というのもあるのだろうが)
『日本人は均一性を欲する。
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