平筑紀行2019秋 交通網の持続可能性について
0:
筆者は、先の(2019年4月改選)統一地方選挙・参議院選挙の
『鉄道=ライフラインのひとつという考え方で捉えた方がいいので
『交通機関の問題=『ライフライン』の問題という発想から始めな
という話をある方としていた。
筆者がこの意見交換の過程で思い出したのは、平成筑豊鉄道(平筑
1989年にJRより田川・糸田・伊田の3路線を引き継ぎ、かつ
2019年の皇室の代替わり(『天皇』の明仁親王→徳仁親王への
(余談:一度ツイッターのアカウントを抹消してみてわかったが、
5ちゃんねる(かつての2ちゃんねる)などの『掲示板』は、多く
1:
梅雨や酷暑を避け、9月下旬の職場のシフト上の休日に合わせて乗
当日は高速バスで入るか篠栗・筑豊線(JR)にするか迷ったが、
当日の乗車ルートは
・直方駅→金田駅
・金田駅←→田川後藤寺駅
・金田駅→田川伊田駅→令和コスタ行橋駅→直方駅
であった。
午前10時台の直方発の便に乗ったが、当日は想像したよりも乗客
朝ラッシュ後の午前の時間帯は、福岡都市圏であれば商店街や病院
たまたまそうだったのかもしれないし、逆の直方行きだと多かった
この時乗車した1両のディーゼル車の車中には『ちくまる』(イメ
金田駅(福智町)で田川伊田方面に乗り換えた。
金田駅の枕木には、『枕木オーナー』の銘板が入っているものが多
個人名であったり、地元企業であったり、平筑の取引先(平筑に車
駅に併設されている車庫には、レストラン列車『ことこと列車』が
平筑の収入源として、以前『枕木オーナー』や『吊革のネームプレ
国道200・201号および県道の整備が進んだことや日本の車社
金田駅の前も、ご多分に漏れず当日の午前中は閑散としていた。
2:
平筑沿線の一部の駅には、副名称として『(スポンサー名)+本来
『ミスターマックス』(小売店チェーン)が田川後藤寺・田川伊田
また、中泉や糸田には理美容室がテナントとして入っている。
昼食時間帯に田川後藤寺駅で下車し、周辺を歩いてみた。
モータリゼーションの影響もあり現役世代やファミリー層が自家用
シャッターを開けている店は数えるほどで、筆者の地元の西新商店
公的年金の支給日に合わせたイベントの看板が出ていたが、シャッ
後藤寺の商店街でパンを買い、軽食をとることにした。
折り返し金田駅へ戻り、田川伊田方面へ向かった。
3:
田川伊田で下車。
田川伊田の駅舎は3階建ての建物である。
近年改装されたが、運営会社の資金難で『ハコ』だけになるところ
駅前の商店街は、後藤寺同様シャッター街状態であり閑散としてい
喫茶店巡りが性に合う筆者は伊田の商店街で喫茶店を探してみたが
ライス・キーマカレー・ラッシーのセットにしたが、インドカレー
その後スナック街を歩き田川伊田駅に戻る途中、茶店のたい焼きを
たい焼きの店については、地元のフリーペーパーでも紹介されてい
4:
昼食後、田川伊田→令和コスタ行橋まで乗車。
『令和コスタ行橋』は元々『コスタ行橋駅』として、ショッピング
駅は木造の小さな待合室とフリースペースが設けられている。
デザインは水戸岡鋭治・ドーンデザイン研究所が担当している。
元々あった『コスタ行橋』は国道沿いにあり、車での来客が主のよ
地方都市によくあるショッピングモールの様相であり、自家用車が
日本の地方都市の『車社会』の典型的な、日常的な風景であった。
『令和コスタ行橋』駅は、車を持てない・運転できない人々が地方
そして、脱・車社会志向の一例となり得るか。
直方方面の待ち時間に『ハローデイ』(スーパーマーケット)を覗
また、ほうれん草のパックが例年より高値のような印象があった。
『生もの』(生鮮食料品)の相場は、天候や季節変動、自然環境の
5:
夕方、令和コスタ行橋より直方行きに乗り、博多駅へ戻ることにし
新豊津から田川伊田・金田などで育徳館高校(旧称・豊津高校)や
高齢者・車社会で車を使えない人々、学生の『足』である現実。
平筑のダイヤは、金田駅基準でみると朝は6〜7時台の運行本数を
都市圏の通勤時間帯の8時台よりやや早いラッシュ時間帯のようで
比較のために駅近くの西鉄バス筑豊やコミュニティバスのバス停で
また、コミュニティバスに至っては1日数本の系統もあり、日常の
基本的に病院の開院時間や温泉施設の営業時間帯に合わせているよ
西鉄バス筑豊(および西鉄グループの路線バス)は路線再編が進ん
西鉄グループの路線バスは、福岡都市圏であっても減便がある地域
6:
筆者は15年程前にも平筑に乗った記憶があるが、その記憶を残す
今回、車社会と化している地方の現実を改めて目の当たりにしたが
タクシー業界に身を置いている筆者の雑感だが、
交通機関がA←→Bの往復を走る場合
・A→Bで乗客なり配達物があれば運賃収入があるが、その逆のB
・A→B、逆のB→Aの双方向で乗客や配達物があれば両方分の運
平筑の場合、直方・田川伊田・田川後藤寺・行橋という、パソコン
これが一方通行的な人々や物の流れであれば、効率はよいとはいえ
(例:各地の観光鉄道や観光列車、廃止された鉄道の中で特に惨憺
参考: https://white.ap.teacup.com/dt
災害時には人々の移動や物資の供給経路を確保するためにどれかが
マイカーが故障などで使えないときどうするのか、運転できなくな
そもそもの話だが、公共交通機関は地元の人々に日常的に利用され
地域住民の生活や地域の政治・経済・社会・地域そのものと一体不
なお、日本の交通政策において、特に都市でのマイカーへの規制が
これは、自家用車などの自動車所有者が、特に地方の多数派となっ
参考:
納得です。— じゃこううり (@uriuri_omnibus) 2019年10月26日
LRT・BRTは車線を潰す→多数派である車利用者の猛反発必至→まず道路拡張から着手又は道路交通に影響が少ないモノレール・AGT・地下鉄が選択されるという流れが日本の地方都市の現実です。
日本では都市でのマイカーへの規制は一種のタブーとされているのではないかとつくづく感じます。 https://t.co/6rOWrYpOpw
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